東洋医学の二十四節気を基準として、立秋(8月8日頃)から立冬(11月8日頃)の前日をさします。
一番過ごしやすい季節ですが、徐々に大気の乾燥が気になってきます。
五行説によると、秋は「肺」と関係が深く、金に属します。
また「燥」の影響を受けやすくなります。
「肺」はどんな働きをしているの?
中医学では「肺」は西洋医学のガス交換以外のことをしていると考えます。
①声や言葉、呼吸に関係する宗気(そうき)を生成している。
→肺が弱ると宗気が生成されないので、呼吸がしにくかったり、声が小さくなったりします
②脾で作られた営養や水分を全身に送る。
③水液代謝を調節する。
→体表を潤すことができないので、乾燥しやすくなります
④免疫作用のある衛気(えき)を全身にめぐらせる。
→衛気が循環しないと、風邪をひきやすくなります
この季節、気を付けることは何?
乾燥しやすい季節です。乾燥がひどくならないように気を付けましょう。
→加湿器や濡れタオルを利用して、部屋が乾燥しないようにしましょう。
なんとなく寂しくなったりして、気分に波が出やすくなります。
→気分が落ち込むと気の流れが悪くなります。深呼吸はおすすめです。
冬を元気に過ごすために、夏に弱った胃腸を整えましょう!
秋の薬膳ポイント
○身体に潤いを与える食材
かに、ほうれん草、山芋、人参、いか、豚肉、卵、ぶり
○肺を潤す食材
柿、バナナ、オレンジ、梨、びわ、ハチミツ、れんこん、みかん、和リンゴ
○胃腸の働きを助ける食材
はとむぎ、なす、レタス、さつまいも、じゃがいも、白菜、ねぎ、イワシ
この時期は辛味や温性の強い食材は摂りすぎないようにしましょう。
乾燥がひどくなりますよ。
風邪でもないのに、空咳が出る方は梨がおすすめです♪