温活をいう言葉を聞いたことがありますか?
温活とは、身体を温めることにより本来持っている免疫力を高めることです。
最近、体温を測ることも多いと思います。
理想体温は36.5℃~37.2℃だそうです。
ご自分の体温はどうでしょうか?
体温が1度下がると…
・免疫力が約30%低下→病気にかかりやすい、治りにくい
・基礎代謝は約12%低下→太りやすい、やせにくい
・体内酵素の働きが約50%低下→消化能力の低下、エネルギー産生力が低下
このように低体温は免疫力や酵素、ホルモンの働きを低下させ、色々な症状が出てきます。
冷えのチェック!!~あなたはいくつ当てはまりますか?~
いつも頭痛がち 肩こりがつらい よく腹痛になる
イライラしやすい 下痢や便秘気味 手足がしびれる 月経痛
関節がこわばる むくみやすい 夜間に何度もトイレに起きる
自覚症状がなくても血流が悪くなり「隠れ冷え」が起きているかもしれません。
漢方医学ではこう考える
漢方医学には「気・血・水」という概念があり、冷えの原因はこれらの異常から起きると考えます。
①気が足りない=気虚 疲れやすい、食欲不振、寒がり、下痢をしやすい、風邪をひきやすい
身体を温めることができにくくなっている。
胃腸の消化機能がうまくいかず、気や血を産生しづらい
<お勧めの漢方薬>
十全大補湯、人参養栄湯、六君子湯
<お勧めの食材>
南瓜、さくらんぼ、桃、穴子、いわし、鮭、サバ、鶏肉、甘酒
②血の流れが悪い=瘀血 肩こり、月経痛
熱が運ばれにくくなっている。
<お勧めの漢方薬>
当帰四逆加呉茱萸生姜湯、当帰芍薬散、加味逍遥散、婦人宝
<お勧めの食材>
玉葱、にら、さば、桃、納豆
③水分代謝が悪い=痰湿 頭痛、頭重感、めまい、むくみ、耳鳴り、頻尿
体内の水分量が多かったり、偏ったりして水分が溜まっている。その部分に冷えが起こりやすい。
<お勧めの漢方薬>
苓桂朮甘湯、当帰芍薬散
<おすすめの食材>
白菜、とうもろこし、小豆、鯛、ウーロン茶、紅茶
④ストレス=気滞 お腹の張り、不眠、冷えのぼせ
気が滞り、うまく血や水を流せない。
溜まってしまうので冷えが起こってしまう。
<お勧めの漢方薬>
半夏厚朴湯、抑肝散加陳皮半夏、柴胡加竜骨牡蛎湯
<お勧めの食材>
玉葱、ピーマン、みかん、きんかん、鮭、ジャスミン
低体温の改善のために
○冷やす習慣の改善
シャワーだけでなくお風呂に浸かる
首の周りをスカーフやマフラーで覆う→太い血管が表面を通っているので血液が温められます
○身体を温める食材をとる
冷たいものを摂りすぎない、生野菜や果物も身体を冷やすので注意。
鎮痛剤の飲みすぎも身体を冷やす原因となることがあります。
○運動不測の改善
体温が下がりにくくしているのは筋肉の働きです。
活発な筋肉を作りましょう。
身体を動かすことで血流が良くなります。