今年は梅雨が長く、じめじめとした日が続きました。
これからあつ~い夏が始まります。
いつも夏バテしてお困りの方はいらっしゃいませんか?
今年はコロナウイルスによってマスクをつけているので、熱中症も心配です。
高い気温や湿度、冷たいものの摂りすぎは「脾胃」を弱らせて、食欲不振や下痢などの不調を招く原因にもなります。
そんな時は漢方薬がおすすめです。
①疲れ、だるさが続くとき・・・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
夏バテに用いられる代表的な漢方薬です。
【症状】
手足がだるい、元気がない、疲れやすい、食物がおいしくない、寝汗
②食欲不振・・・香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)
胃腸の調子を整える六君子湯に理気薬が配合された漢方薬です。
【症状】
食欲がない、胸がつかえる、気分が沈みがち
③疲労感、息切れ・・・生脈散(しょうみゃくさん)
気を補う「人参」、身体の水分を補う「麦門冬」、汗をとめる「五味子」の3種類が配合されています。
【症状】
体力の消耗、疲労感が強い、動悸、息切れ
④下痢
急な下痢、胃腸の風邪・・・藿香正気散(かっこうしょうきさん)
【症状】
下痢や嘔吐、水あたり、食あたり
慢性的な下痢・・・参苓白朮散料(じんりょうびゃくじゅつさんりょう)
【症状】
食欲不振、食べると下痢、腹鳴、泥状便
旬の食材~梨~
スーパーの店先においしそうな梨が並び始めました。
薬膳で梨は良く使われます。
昔の中国では子供は実を食べ、お年寄りがむいた皮にお湯を入れて、お茶代わりに飲んでいたそうです。
身体の熱を取り除き、潤いを増す働きがあるとされています。
成分的には疲労回復が期待できるアスパラギン酸を多く含んでいます。
暑さが厳しい季節、梨を食べて渇いた身体を潤し、夏の疲れを癒しませんか?