花粉症は中医学では、自然界の邪気じゃき「風邪ふうじゃ」が花粉を連れて身体に入り込むことで起こる症状と考えます。身体の抵抗力が足りない体質の方(気虚ききょ)は風邪ふうじゃが侵入しやすく、花粉症の症状が強く出やすくなります。特に、呼吸器が弱い方(肺気虚はいききょ)や胃腸の弱い方(脾気虚はいききょ)は気をつけましょう。「肺」の働きが弱くなると、邪気じゃきの侵入を防ぐ肺や皮膚の防御機能が弱まり、花粉が身体の中に入りやすくなり、花粉症にかかりやすくなります。また、「脾」の働きが弱くなると、水分代謝が悪くなり、鼻水が出やすくなります。